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新品 ブルーレイ ベルリオーズ ベンヴェヌート・チェッリーニ ゲルギエフ ウィーン・フィル ザルツブルク音楽祭 Blu-ray Berlioz Gergiev |
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ゲルギエフ&ウィーン・フィル
ザルツブルク音楽祭での大胆な上演!
序曲『ローマの謝肉祭』の元ネタとして有名なオペラ『ベンヴェヌート・チェッリーニ』がついに映像作品で登場。破天荒な話にふさわしい(?)奇抜なアイデアに満ちた演出も見ものです。
【強烈すぎる芸術家ベンヴェヌート・チェッリーニ】
イタリア・ルネサンスの彫金師で彫刻家のベンヴェヌート・チェッリーニ[1500-1571]は、残された僅かな彫刻と、その強烈な「自伝」によって有名な人物。ローマ法王やメディチ家が登場し、ライバルとの確執のほか、伝染病、旅、戦争、女、誘拐、殺人、投獄、脱獄等々、切れやすい性格とむきだしの野心から一生トラブル続きだったチェッリーニの姿を活写したストーリーは、小説として読んでもおもしろく、時代を越え国境を越えて今も読み続けられています。
【破天荒な人生に魅入られたベルリオーズ】
そうした自由奔放な「自伝」に心を動かされたベルリオーズは、1834年からチェッリーニを主人公としたオペラの作曲を開始、強い意気込みでさまざまな楽想を投入し、やりたいことをやりつくして1838年に全曲が完成、同年9月10日にパリ・オペラ座で初演の運びとなり、4回上演されています。
しかし楽曲スタイルが当時流行のマイヤーベーアのようなグランド・オペラではなかったことと、もともとベルリオーズ自身が批評家から嫌われていたこともあってか、評判は良くなかったようです。
それからだいぶ経った1852年、第2幕を短縮するなどして改訂し、リストの後援でワイマールで上演、ようやく好評を得ています。現在聴かれるCDは、ネルソン盤がパリ版、ノリントン、デイヴィス(2種)、小澤、プリッチャード、コールドウェル、テナー盤がワイマール版で、今回のゲルギエフ盤はパリ版を使用しています。
放蕩者だけど腕のよい彫刻家チェッリーニには、相思相愛の若き恋人テレサがいます。しかし恋敵とのいざこざで、ついには殺人と誘拐の罪を犯してしまい、どうにも立場が悪くなってしまいました。その上、教皇から依頼されている彫刻は完成しておらず絶体絶命。そこで「この作りかけの彫刻を壊してやる」と教皇を脅迫し、最後はありったけの作品を炉に投げ込んだところ爆発、溶けた金属が型に流れ込んで見事ペルセウス像が完成。全て丸く収まるというドタバタ喜劇です。
【現代に置き換えられたドタバタ舞台】
この上演では、時代設定を現代とし、作品の内容に負けない破天荒な演出を試みています。ヘリコプターや自動車、コミカルなロボットも登場し、さらには花火まであがるというにぎやかさで、広場での「ロバの歌比べ」の場面ではかなり卑猥な踊りも繰り広げられています。
保守的な客層の多いザルツブルクだけに、シュテルツルの演出は賛否両論を巻き起こしましたが、「読み換え」の盛んな現代欧州オペラ演出界ならではの大胆な演出や舞台装置は、ゲルギエフのダイナミックな音楽づくりと共に、このオペラの持つ破天荒なパワーを存分に引き出そうとしたものとして大きな魅力を感じさせてくれます。
【高水準なキャスト】
歌手は粒ぞろいです。チェッリーニ役のブルクハルト・フリッツは、1970年ハンブルク生まれのテノールで、ワーグナーなどで最近人気上昇中。ここでもスタミナ十分で申し分ない歌を聴かせます。
テレサ役のマイヤ・コヴァレフスカは1979年リガ生まれのラトヴィアのソプラノ。美貌と共に人気のある歌手で、張りのある声が印象的です。第2幕では「生首」で出演するアスカーニオ役のアメリカのメゾ、ケイト・オルドリッチもいい味出しています。
チェッリーニ:ブルクハルト・フリッツ(テノール)
チェッリーニの恋人テレサ:マイヤ・コヴァレヴスカ(ソプラノ)
チェッリーニの恋敵フィエラモスカ:ローラン・ナウリ(バリトン)
テレサの父バルドッチ:ブリンドリー・シャラット(バス)
教皇クレメンス七世:ミハイル・ペトレンコ(バス)
アスカーニオ:ケイト・オルドリッチ(メゾ・ソプラノ)
フランチェスコ:グザヴィエ・マス(テノール)
ベルナルディーノ:ロベルト・タリアヴィーニ(バス)
ポンペオ:アダム・プラチェトカ(バス・バリトン)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ワレリー・ゲルギエフ(指揮)
フィリップ・シュテルツル(演出・美術)
カティ・マウラー(衣装)
ドゥアーネ・シュラー(照明)
マーラ・クロチュカ(振付)
制作:UNITEL
収録時期 2007年8月
収録場所:ザルツブルグ祝祭大劇場
収録時間:163分
音声:PCMステレオ/DTS-HD 5.1
字幕:英語・仏語
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