【真作】【WISH】宮本三郎「女優像」パステル 東京美術倶楽部鑑定書付 ◆出来の良い美人名画　 〇日本芸術院会員 二紀会理事長 #24052065

1905-1974 石川県生まれ、日本芸術院会員、二紀会理事長の洋画家、太平洋戦争中には陸軍報道班員として従軍し、戦争画に卓抜した描写力を示し、1942年 第2回帝国芸術院賞を受賞、戦後は同志と二紀会を結成、その中心的存在となって会の運営にあたった、晩年には的確な写実のうえに華麗な色彩をもった舞妓、裸婦の連作を制作して注目された、すぐれた素描力をかわれて新聞小説の挿画でも早くから活躍し、獅子文六作『南の風』(朝日新聞連載)、石川達三作『風そよぐ葦』(毎日新聞連載)などの挿画を担当、広く読者に親しまれた

宮本三郎は同志たちと共に二紀会を結成し、その中心的存在として活躍。二紀会を通じて、日本の洋画界に新たな動きをもたらしました。彼の作品は、写実的な技術の上に豊かな色彩を用いることで知られ、特に舞妓や裸婦の連作は高く評価されました。また、挿画家としても成功を収め、獅子文六の『南の風』や石川達三の『風そよぐ葦』など、人気小説の挿絵を手掛け、幅広い読者に親しまれました。

宮本三郎「女優像」パステル 8号大 東京美術倶楽部鑑定書付
宮本三郎による本作品は、彼の独特の芸術スタイルが色濃く反映されています。作品は、鮮やかなオレンジ色の背景に対して、深みのある黒い衣服をまとった女性を描いており、彼女の顔立ちは洗練されていて魅力的です。特に目を引くのは、耳にかかる大きな青いイヤリングで、これが彼女の個性を一層際立たせています。

宮本三郎の画風は、的確な写実性と華麗な色彩の使用で知られており、本作品もその特徴をよく表しています。彼の他の作品と同様に、強い表現力と感情の深さを感じさせる一枚です。彼が挿画で培った繊細な描写力も、この肖像画の緻密なディテールとして現れており、見る者に深い印象を与えます。貴重な画伯のパステル作品・美人画の名画です。