LUXKIT A3700Ⅱフルレストア KT88 搭載

ラックスキットA3700Ⅱ中古をフルレストアしました。

部品、配線を全て外してクリーニング後、新たに組み直しました。RCA入力端子には工作精度の高いモガミネグレックスを使用。スピーカー端子はバナナプラグ対応。出力管ソケットは世界最高峰スイスSCHURTER製金メッキピンソケットを使用。MT管ソケットは金メッキピンセラミック製。ボリュームは導電性プラスチックを使用した信頼性の高い製品を使用しています。組み立てには基本的にウルトラスリムヘッドビスを使用してスマートな外観になるように気をつけています。

配線材は高品質高音質のBELDENフックアップワイヤーを使用。カップリングコンデンサーは音の良いWIMAのポリプロピレンフィルムコンデンサーの中でも最高級品である金属箔電極使用のFKP1を使用しています。バイパスコンデンサーにはやはり音の良さで定評のあるVishayのポリプロピレンフィルムコンデンサーを採用。抵抗はVishay Daleの金属皮膜抵抗をメインに、要所要所にDaleの巻線抵抗を使用しています。出力段及びドライバー段のブロックコンデンサーは新品に交換しています。

出力管はPSVAN KT88新品を搭載しています。非常に優れた球でGEC KT88 GOLD LIONに引けを取らないサウンドを聴かせてくれます。

初段にはGE 5670W 5STAR、未使用のNOS（New Old Stock）を使用。
この球はマイクロフォニックノイズが低く、並外れて長寿命な製品で当時の販売価格は非常に高価でした。
また、製造されたものの大半を米国陸軍と海軍が備蓄したので一般には殆ど流通しなかったことに加え備蓄が放出された後もECC88/6DJ8等とピン配列が違うこともあり現在は手頃な値段で入手できるコスパ抜群の優れものです。

ドライバー管は東芝5687WA通測用の高信頼管、NOSを使用しています。

アンプを組み上げてから１週間以上作動して異常が無いことを確認して最終調整しています。

メンテナンス用に回路図、出力管交換時の調整方法の図面を同梱します。

なお、レストア品ですから少々の傷、錆や汚れ等がありますから写真でご確認下さい。また、神経質な方、完璧を求める方は入札をご遠慮下さい。