南北朝時代在銘短刀裏年期あり　備後国法華派『　備州住兼安　延文□年正月日　』兼光に迫る出来　特別保存鑑定書

備後国法華派は備後国三原派とは別系統の刀工集団で国分寺助国が初祖と言われています。活躍時期は南北朝から室町初期と言われております。
法華派の作風は三原派と同じく大和伝風と言われており直刃、小互の目がほとんどとの話なのですが、本刀はその例に当てはまらず丁子刃乱れる激しい刃紋となっており同年代に活躍し名刀としても名高い『　長船兼光　』の片落ち互の目を彷彿とさせる出来となっています。
兼安の銘自体も珍しいですが、裏年期の延文もほとんど無く大変珍しい短刀です。


種別：　短刀
長さ：　２５．４cm
反り：　０．１cm
目くぎ穴：　２個

元幅　：　２．５ｃｍ
先幅　：　１．９４cm
元重　：　０．４９ｃｍ　
先重　：　０．３８ｃｍ　
ハバキ 　：　銀ハバキ

登録証銘文 表　備州住□□（兼安）
　　　　　　　　　裏　延文□年正月日

重量（誤差はご了承ください）
白鞘こみ　約　２７２g
刀身のみ　約　１３１ｇ

鑑定書：日本美術刀剣保存協会　　特別保存鑑定書
　　　　　『　短刀　　銘：　備州住兼安　　延文□年正月日　　』
　　　　　
　　　　　令和四年　八月　二十五日　No：１０１８８０９

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