【希少】名手ハイフェッツ プレイズ ガーシュウィン他 ヴァイオリン小品集 米Decca 初期金ラベル盤 DL9760

商品の説明】
媒体：LP（12インチ）レコード 

レーベル・番号： DL9760

     ベンジャミン（ハイフェッツ編） ジャマイカン・ルンバ  ハーバート（ハイフェッツ編） ラ・ヴァルス  ダイアー（ハイフェッツ編） フロリダ・ナイト・ソング  ロッシーニ（ハイフェッツ編） 「セビリアの理髪師」よりフィガロ

説明不要の大名盤、主にハイフェッツ自身が編曲したヴァイオリン小品集です。以前にご紹介した米Deccaと同時期にリリースされたもう一枚の小品集になります。こちらは主にガーシュウィンなどのジャズ指向の作品が主に収められています。

時折、ヴァイオリン愛好家から、ハイフェッツの演奏はどれも即物的な演奏で、音もあまり好きではない、との声を聞くことがあります。しかしながら、実際にそうでしょうか？ 確かにヴァイオリンの王者として、他の追随を許さない技巧を持ち、どんな難曲でも軽々と弾きこなしてしまうため、いろいろな誤解を呼ぶことがあるようです。実際に第2次世界大戦の戦地での慰問演奏では、、まず初めにバッハを聴いてください、として1曲バッハを弾いてから、戦士からのリクエストを受けて、いろいろな曲を演奏したそうです。本盤に含まれる、クラシック音楽のジャンルに収まりきらない作品などは、一般的な技巧バリバリのハイフェッツとは異なる一面を見ることができます。本盤の両面とも、針を落として早々から流れ出るリズミッカルな親しみやすいヴァイオリンの音色に引き込まれます。コーガンなどがハイフェッツが編曲した曲のみで構成された小品集をつくるぐらい他のヴァイオリニストにも演奏だけでなく、作品として影響を与えているのはクライスラー以来ではないでしょうか。米Deccaは粗悪なプレスが多いため、なかなか本当のハイフェッツの音＆演奏スタイルを再生できる盤は少ないですが、状態の良い盤から得られる彼の姿は、まさにヴァイオリンの王者にふさわしいものです。