ソニーTC-D5 (その16)カセットデンスケ 極上美品 機能動作完全 整備調整済 密度の高い濃い音 メカ静か

ソニーTC-D5 (その16)カセットデンスケ 極上美品 機能動作完全 整備調整済 密度の高い濃い音 メカ静か
「メタルポジションなど無くてもかまわない。これだけ密度の高い濃い音がするなら、、、。やはり究極のデンスケはTC-D5だ。」といううわさは当たっているかもしれません。1978年に発売されたSONYのアナログデンスケTC-D5です。単1乾電池2本を含んで1.7kgと軽量です。本格的な生録に良く使われました。D5はヘッドに耐摩耗性に優れたF&Fヘッドを採用していました。それゆえヘッドの磨耗がほとんどありません。今回のTC-D5は最近入手したもので、全く動かないというものでした。上部を分解して調べるとスタビライザー基板のQ802のコレクタ電圧が2.8Vであるべきところが1.0Vしかありませんでした。そこでQ802を新品の2SB739に交換し、あやしいタンタルコンデンサーC802,10V10μFを新品の電解コンデンサー16V10μFに交換しました。これで電源が入るようになり、再生できるようになりました。電圧も出るようになり麦球も点灯しました。巻取りが弱かったので下部を分解して調べたところ、すべてのベルトはしっかりしていましたが、巻き取りアイドラのタイアがつるつるでした。取りはずして#180で研磨しました。これにより巻取りが強くなりシャットオフも利くようになりました。これで安定して動作するようになりました。モニターボリュームと録音ボリュームに少しガリがありましたのでCAIG DeoxIT D5でクリーニングしました。電池室はきれいです。電池蓋のウレタンは交換しました。出品にあたり全機能をチェックしました。外部6V直流電源、電池（単1型2本）のいずれでも問題なく機能します。マイク録音、ライン録音、再生、早送り、巻き戻し、ノイズリダクション、テープセレクター、マイクアッテネーター、リミッターなどすべての機能が完全です。テープスピードは非常に正確で安定しています。録音再生時ともオートシャットオフは完全です。録音再生のレベルもほぼ一致し、左右のレベルも良く揃っています。400Hz信号を0dBで録音した場合ノーマルテープもクロムテープも左右とも0dB～+-1dB付近で再生しました。内臓スピーカーも鳴ります。ヘッドフォン端子もOKです。カウンターも動きます。メータの動きもOKです。メータ照明もOKです。現在は録音ボリューム、モニター（スピーカー）ボリュームにガリはありません。外見的には使用感の少ない大変きれいな状態です。あたりやへこみはありません。アクリル窓のキズも少ないです。ステレオにつないでグレングールドの平均律第1巻のCDの録音と再生をクロムテープを使って行いましたが、大型のカセットデッキと比べても遜色のない良い音で録音再生できました。クレンペラーのモーツァルト13管楽器のCDのスピーカーからの再生音をAurex EM-410コンデンサーマイクを使ってノーマルテープに録音しましたが、ノイズのない艶のあるきれいな音で録音ができました。シリアル番号は#13018です。初期の製造です。電池、ACアダプターは付属しません。クロネコ宅急便着払い60サイズでの発送を考えています。今後のメンテナンスも可能な範囲で対応したいと考えています。仕様などの詳細は以下をご覧ください。  
http://audio-heritage.jp/SONY-ESPRIT/player/tc-d5.html
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