脇指　銘　「備中国呰部住国重作」特別保存刀剣鑑定書　　一尺四寸八分

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脇指　銘　「備中国呰部住国重作」特別保存刀剣鑑定書　　一尺四寸八分

備中国水田派は、古青江為次の末流達が、後月郡荏原村や砦部（あざえ）郡松山などの地で再興を計り、特に戦国時代末期から元禄頃に亘っては、六十余名の同銘鍛冶を輩出して非常に繁栄した一派である。この派は新刀期に入ると大月派を代表する大与五国重派と、為家を代表とする河野派の二大派閥に分けられる。これらの一般的作風は、沸出来の互の目大乱という相州伝系の覇気溢れた作風であるが、穏かな直刃を焼いたものもある。

体配、鎬造、庵棟、中切先、反りつき、身幅広く重ね厚い。鍛は板目肌、小沸つく。刃文、直調の浅い湾れに刃淵に激しく沸つく。帽子は先掃き掛け気味。茎は尻摘む。目釘穴１個
　
公益財団法人　日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣鑑定書　（令和5年）

愛媛県第20317号　昭和38年5月7日交付 　種別　脇指　銘文　備中国呰部住国重作　長さ 44.9㎝ 反り1.3㎝　目釘穴　1個　

先幅　 棟含約21.2mm 元幅 棟含約31.1mm 　先重約5.9mm 元重約8.2mm 茎長さ（区より測定）14㎝ 刀身重量605g　銀着一重ハバキ　白鞘 　（重ねは鎬高で計測しております。）

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