【真作】【WISH】中根寛「町の入口 ブルゴス郊外」油彩 20号 大作 ◆陽光注ぐ城壁 スペイン北部の町大型名画 　 〇洋画壇巨匠 #24042137

1925-2018 愛知県生まれ、東京芸大名誉教授の洋画家、東京藝術大学で安井曾太郎、林武らに学ぶ、特定の美術団体等に属することなく、グループ展や個展を中心に作品の発表を続けた、1960年代においては人物を主体とする重厚なマチエールの構成的な作品を多く描いたが、1970年代に入ると欧州旅行が契機となり風景画に新境地を求め、日本、中国、ヨーロッパ各国の風土を繊細な美意識をもって描いた、ゆるぎない構成力と独自の技法から生み出された芳醇な色彩によって描かれた風景画は、深遠、静謐でありながら、確固とした空間を表出し、その洗練された画風は現代日本画壇で高く評価された

中根寛「町の入口 ブルゴス郊外」油彩 20号
本作は、スペインの古都ブルゴスの静かな郊外を描いた一枚です。絵からは、中根氏がヨーロッパの自然光とその地に根ざした生活を繊細な筆致で捉えたことが伝わってきます。画面を通じて見るアーチ型の入り口は、観る者を絵の奥深くへと誘い、古い石造りの家々、静寂を保つ驢馬、そして広場を行き交う人々の姿が、この場所の平和な午後の雰囲気を映し出しています。

中根氏は、特定の美術団体に属することなく、個人の感性を大切に作品を作り続けた洋画家です。1960年代には人物画に重点を置きながらも、1970年代に入ると風景画へと興味を移し、ヨーロッパ各国を旅してはその地の風土を、自らの繊細な美意識で描きました。その結果、深遠かつ静謐な、しかし確固たる空間を映し出す作品群を生み出し、現代日本画壇で高く評価されるに至りました。
本作も、中根氏の洗練された画風がはっきりと示されています。画面いっぱいに広がる温かみのある色彩、陰影を巧みに使い分けた立体感、そして細部まで丁寧に描き込まれた景観は、彼が目にしたその地の美しさを忠実に表現しています。ブルゴス郊外の日常を切り取ったこの作品は、見る者に静かな時間の流れと共に、スペインの風土を感じさせる貴重な一枚と言えるでしょう。入手困難な20号大型サイズ、画伯のスペイン風景の名画です。