【筑紫薙刀】豊後大友家が使用したとされる、博物館収蔵品レベルでしか存在しない大変希少な合戦道具：筑紫薙刀「無銘」

商品説明下部にも写真がございます

博物館収蔵品クラスに希少な戦国時代の異質の兵器

豊後大友家が西洋の兵器を元に作ったとの伝承有り

大友興廃記にて"鉈長刀"・"無爪鉈長刀"と記載された薙刀

刀身全体が刃造り、大鎌状となる戦国時代の合戦兵器

令和3年登録の旧家蔵出し

「無銘・筑紫薙刀」

※刀剣類は、法律に基づき都道府県の教育委員会に所有者変更の届出が必要です※


【寸法】
登録証種別：なぎなた
登録証銘文:無銘
登録証長さ:42.8㎝
登録証反り:3.1㎝
上部の物打ち幅:3.9cm
中央身幅:3.2cm
下部の物打ち幅:2.8cm
元重:0.5cm
先重:0.4cm（薙刀造りのため鎬筋幅で計測）

【刀身】
筑紫薙刀造り、庵棟、切っ先鵜の首風となり、目釘穴無し、刀身物打ちに誉傷がある。
鍛え、錆身のため不明瞭なるも小板目状と思われる。
刃紋、錆身のため不明瞭なるも、小湾れ刃を狭く焼いていると推定される。
帽子、不明。
中茎、生ぶ、柄を刀身に付属した穴に装着する仕組みとなる
彫物、刀身下部に薙刀樋状の樋

【説明】
大変貴重な戦国時代の合戦兵器、筑紫薙刀の完全生ぶ出しの無銘の錆身となります。
筑紫薙刀は平安～鎌倉から使われているという伝承がございますが、史実では恐らく室町時代の後期～戦国時代に誕生した兵器で
一説によれば筑紫は豊後の大名・大友家がキリシタン宣教師等から西洋の兵器を伝授され、西洋の長柄武器を基に考案したという説もございます。
実際に「大友興廃記」では筑紫薙刀が"鉈長刀"や"無爪鉈長刀"という名称で記載されており、大友家の深いつながりを窺わせます。
最大の特徴は、通常の薙刀と違って中茎が存在せず、ソケット式の鉄環に棒を差し込んで使用するという点で、刀身の全体が大鎌のように刃が付いており
合戦においては、従来型の薙刀以上の凄まじい破壊力を誇ったと伝えられております。
筑紫薙刀には江戸時代の写し物などが稀にございますが、本作は室町時代はたっぷりある素晴らしい色の鉄錆をしており、本歌本元の筑紫薙刀となります。
物打ちの箇所に実戦で被ったと思われる刃毀れがあり、歴戦の由緒を窺わせます。
つい数年前に蔵から発見されたばかりの状態で登録を取得し、鞘等も無く未研磨の状態ですので、ぜひとも研磨に出して大切に保存していただきたいと思います。
なお、大変恐縮ですが錆身で傷欠点の有無が一切不明ですので研磨後の仕上がり具合や瑕疵については免責でお願い申し上げます。
筑紫薙刀は大変数が少なく、更に、室町時代の本歌を博物館や書籍以外で見る事は滅多にないでしょう。
日本の兵器史上、これ以上に貴重な史料はございません。ぜひこの機会にお求めください。


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