ニュートンが読んだ錬金術集成/超絶稀覯本★ツェツネル『化学の劇場』全６巻揃/1659年刊/ニコラ・フラメル、ルルスなど

◆商品名◆

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◆商品説明◆
『化学の劇場』全６巻揃い
シュトラスブルク；ツェツネルの後継者Eberhard Zetzner、1659年刊

ツェツネルが刊行した『化学の劇場』全６巻は、これまで西洋世界で出版されたもののなかで最も包括的な錬金術テキスト集成とされています。含まれる論考の数は200点以上です。ニュートンが錬金術研究に没入するきっかけとなった叢書でもあります。

初版は、ラザルス・ツェツネルが第１〜３巻を1602年に、４巻を1613年に、５〜６巻は版元が「ツェツネルの後継者（Eberhardi Zetzner）」にかわり、５巻が1622年、６巻が1659年に出版されています。出品本は、全巻が「ツェツネルの後継者（Eberhard Zetzner）」が版元の再版です。

収録作品は、wikipedia英語版が詳細です。
https://en.wikipedia.org/wiki/Theatrum_Chemicum

ノンブルの誤植は多少ありますが、落丁などなく完本です。各巻巻末に索引。

装丁はおそらく刊行当時のヴェラム革総革装、ソフトカバー。外装の状態は全体に変色、突起部にスレ。６巻の背に革の欠損。各巻見返しに図書整理ラベル。本文は全巻にこの時代の本に不可避の変色があります。紙質によるものと思われます。標題紙に古い時代の記名。余白に水濡れ、虫損、古い時代の書き込みと線引き、同質の紙を用いた補修が散見されます。特に、１巻と３巻に目立つ虫損があり、数か所セロテープで雑に補修されています。２巻（p.417-450）には焦げ跡があります。

『錬金術集成』(れんきんじゅつしゅうせい)
Collections of Alchemical Treatises
グーテンベルク (Johann Gutenberg) の活版印刷の発明から30年後、最初の『錬金術集成』が出版された。すなわち、1475年、ゲーベル (ジャービル・イブン・ハイヤーン)によると信じられた論考群と錬金術詩をまとめたものが出版された。1541年、ニュルンベルクでJ.ペトレイウス (Johannes Petreius) が10点の錬金術論考を集めて『アルキミア』を出版した。彼はもっと大きな集成を計画して錬金術論考を集めていたが、実現の前に死去した。集めたものは親戚のH. ペトリ (Heinrich Petri) の手に渡り、ペトリはP. ペルナ (Pietro Perna) の助けを得て1561年に53点の論考を含む『錬金術集成』を出版した。 ペルナは1572年、80点以上の文書を含む集成本を出版した。
　彼はもっと大きな集成本を計画するが、集めた錬金術草稿をシュトラスブルクの出版業者L. ツェツネル (Lazarus Zetzner) に売却した。ツェツネルは『化学の結婚』 (1616)やパラケルススの著作などを出版しているが、最大の錬金術集成本『化学の劇場 (Theatrum Chemicum)』の出版に乗り出した。第1巻から第3巻は1602年に出版された。そこには88点の論考が含まれている。第4巻は 1613 年、第5巻は1622年、第6巻は1659-61年にシュトラスブルクで出版された。含まれる論考の数は200点を超えるようになっていた。 　ケンブリッジ大学に入学し、大学の公式カリキュラムにはないデカルト哲学の洗礼を受け、1660年代半ば以降ボイルによって化学の世界に案内されていたニュートンは、1669年ロンドンでこの6巻本の『化学の劇場』を購入した。これをきっかけに彼は錬金術の世界に深入りした。炉、実験器具、薬品を購入して化学の実験を開始すると同時に、10年以上の年月をかけて『化学の劇場』や類似の錬金術集成本を調査対象とした術語・概念分析を行い、100頁を超える「化学索引」を作成した。 　『化学の劇場』に代表される錬金術集成本は17世紀から18世紀を通して出版され続けた。大きなものだけを挙げると『ヘルメス博物館』 (1625)、『英国化学の劇場』 (1652)、『ヘルメス博物館 増補改訂版』 (1678)、『霊妙化学文庫』 (マンジェ編, 1702)、『ドイツの化学の劇場』 (1728-30)、『化学哲学文庫」 (1740-54)、『新錬金術文庫』 (1771-74)、「ヘルメスのABC』 (1778-79) などであった。 （化学史学会編『化学史事典』p.765）


本のサイズは写真では把握しずらいので、一緒に写している蛍光ペンとの比較においてご判断くださいませ。

当方が出品しております革装本はすべて、内外の図書館で採用されている処方（Brecknel Turner Saddle Soap、Klucel G、Talas Leather Dressing、SC6000等）でメンテナンスされておりますので、特別なお手入れなしでもしばらくご入手時の状態をお楽しみいただけます。



書名：Theatrum Chemicum
著者：
出版社：Argentorati: Sumptibus Heredum Eberh. Zetzneri
出版年：1659
言語：ラテン語
ページ数：794-[30], 549-[7], 819-[13], [6]-1014-[33], 912-[29], [14]-772-[25]p.
サイズ：18.3x12cm
状態：商品説明を御覧ください

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◆コメント◆
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