Fender Vibro Champ Amp ビンテージ

1960年代製、フェンダーヴァイブロチャンプ製作初期品。オリジナル度が高く、まるでリイシュー品のように綺麗な個体です。
この年代のギターは数多くありますが、アンプは中でもチャンプは殆ど見かけないのではないでしょうか。
ビンテージギターだけでは当時の音は再現できず、ビンテージアンプとセットでようやくビンテージの音がすると思います。

1948年から発売され、クラプトンも愛用し、その名を幅広く知られる歴史的名作スモールアンプ Champ Amp。1964年にイコライザー(トレブル/ベース)が追加され、1964年に新しくラインナップされたのがこのVibro Champです。Champにヴィブラート機能を増設したコンパクトでシンプルなモデルですが、その泥くさいアメリカンな響きはまさしくフェンダーの名ビンテージアンプです。

今回ご紹介させて頂きますのは、そのヴァイブロ・チャンプの初期製作品である1960年代中期個体。交換パーツも少なく、そして何より製作より半世紀以上経過しているとは思えないダメージの少ない素晴らしいコンディションとなっております。

コントロールはヴォリューム/トレブル/ベースと、トレモロのスピード/インテンシティの5つのツマミとなっており、直感的かつ、Champに比べかなり音作りの幅が広がっています。配線はP to Pにてハンドワイヤリングしております。スピーカーもオリジナルと思われます。その他としては本国オリジナルスペックとなる115V（±5にて110～120V）仕様。

サウンドとしては、ヴィンテージチャンプのサウンドで、非常にパワフルなミッドレンジを持ちます。このサイズと4ワットの出力からは想像つかないハリのある骨太のサウンドキャラクターを持ち、シンプルなコントロールで極上のクランチ感をアウトプットします。ストラトやテレキャスのシングルコイルとのマッチングはもちろん、ハムバッカーの強いパワーにも負けじと秀逸な粘りのあるドライブを可能とします。キャビネット自体の箱鳴りも素晴らしく、ソリッドなエレキギターでもサウンドホールをプラスしたかのような奥行きのある空気感を感じさせてくれます。タッチの強弱により、泥臭いながらも明瞭なクリーンもしっかりと楽しめ、ハードにピッキングした時に食らいつくようなゲインも魅力です。

半世紀以上前の一台としてはミントと言える程に使用感の少ない非常に綺麗な個体となっております。

当方、喫煙なし、ペットなしの為、嫌な臭いなどはないと思います。